素材と仕上げのお話

天板の木材について

無垢材と集成材 ▼無垢材 無垢の意味は、丸太から切り出したままの木材のこと。木材本来の豊かな木目や節などの表情、木肌の色や手触りを感じられる醍醐味があります。当社では10~15cm幅の無垢の板を必要なサイズに接(は)ぎ合わせて天板にしています。 太い丸太から切り出し、接ぎ合わせずにテーブル天板などに使えるサイズの一枚板は、まさに木そのもののダイナミックさがありますが、流通量が少なく、一定品質での入手が困難です。 接ぎ合わせることで、希少価値の高い材料も希望のサイズで入手でき、一枚板よりも安価になります。 (左)切り出す前の丸太 / (右)製材中の無垢材   ▼集成材 集成材とは、細い無垢材の集合体を接着剤で固めたもので、端材を利用して作られるためエコでリーズナブルな材料です。無垢の接ぎ板との違いは、使用する材料のサイズと、縦方向・横方向共に接ぎ合わせている点です。幅3cm、長さ25〜35cm程度の無垢材を縦横に接合して1枚の板を作っています。 木目の美しさや存在感は無垢のはぎ板に比べ劣りますが、反りや縮みが少なく、環境による変化が比較的安定しています。 (左)ゴム集成材 / (右)ナラ集成材のテーブル 樹種について 家具に使われる木材には様々な種類があり、堅さ・重さ・加工性・木目などの特徴がそれぞれ異なります。天板は、物を置いたり作業したりといった用途に耐えうる堅い素材が向いています。 木材は一般的に、木目が詰まっているほど堅く、針葉樹に比べ広葉樹の方が堅い樹種が多いです。木目や色味も樹種によって大きく異なりますので、用途とお好みに応じてお選びください。 ▼ナラ(オーク) ナラは堅い広葉樹で、重厚で美しい木目をもち、高級家具材やフローリングなどの内装材としても人気のある木材です。 経年変化によって、少しずつ深みを増して色が濃くなっていきます。 節が入ることがありますが、節穴がある場合はパテ埋めした状態でお届けします。 (左)ナラの節部分 / (右)ナラ オイル塗装の経年変化の例(上:1ヶ月 下:4年経過) ※経年変化の度合いは、使用環境によって変わります。 ▼ゴム(ラバーウッド) ゴムは名の通り、天然ゴムの原料となる樹液が採取できる木です。 堅くしっかりとした強度をもち、書きものなどをするデスクに適した樹種です。 幅広い材料は狂いが出やすく、集成材として流通しています。 明るい色味とおとなしい木目、なめらかな手触りが特徴です。

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